反資本主義・生活デザイン課

やりがいのない仕事を逃れ、芸術的に生きるための知と実践。

我々はどうして口癖のように「働きたくない」と言うのか?
我々はどうして「仕事とは嫌なものである」という見解を共有しているのか?
我々はどうして「芸術で食べていくなんて夢物語だ」という見解を共有しているのか?
我々はどうして愚痴や弱音や自嘲を吐くことで、つまりペシミストを演じることで、「まっとうな人間」アピールをしているのか?
我々はどうして「現実を見ろ」と言うとき、必ず悲観的な現実を見せようとするのか?
「幸福とは夢幻であり、現実とは悲しいものである」とは、一体誰が決めたことなのか?
それとも我々は、そのように言うことで、社会的な体面を保っているだけなのか?

仕事は、人生の墓場ではない。 墓場であるなら、それを変えなければならない。
幸福は、空想や幻覚ではない。 空想であるなら、それを実現しなければならない。
芸術は、人間の根源的な活動である。 でなければ、それを取り戻さなければならない。
科学技術は、人々を救うものである。 でなければ、それを是正しなければならない。
生活は、面倒くさい重労働ではない。 重労働であるなら、思い出さなければならない。

人間は、労働力ではない。
若者は、「人材」ではない。
我々はただ、生きているだけなのであり、課題はただ、この生きることをいかに良きものにするかである。

幸福に、美しく、善く、そして何より自分で納得のいく仕方で、生きなければならない。


我々は日頃から、様々な悩みを抱えている。そしてそれらは独立した複数の悩みだと思っている。
しかししばしば、それらは全て密接に結びついており、しかも、それを解決するための鍵がひとつに集約していることがある。
やりがいのない仕事、希望のない未来、男女差別、友人との不和、貧困、突発性難聴、眩しすぎる日光、不眠症、人間ドック、便秘、コミュ障、アル中、劣情、女性嫌悪、男性嫌悪、AIの侵略、ヘイトスピーチ、宗教、募金、黒人、正義、環境問題、選挙、戦争、中国、アメリカ、北朝鮮、灰色の日々、無関心、遺族、ドラマ、漫画、イケメン俳優、歓声の物量、広告の毒々しさ、都市の孤独、田舎の重圧、食料の調達、人間不信、腐った食材。

私たちはそろそろ、資本主義と戦わなければならない。
全てが金のために生産され、金のために消費されるシステム。もちろん、その「全て」には人間も含まれる。
労働力のために人間が生み出され、病気になれば捨てられる。
芸術や宗教や「反資本主義」キャンペーンは、金になる限りで価値があり、利用される。
再生可能エネルギーは「企業イメージの向上」に繋がる。
思想はわかりやすいキャッチコピーにパッケージして売りさばかれる。
人々は生活をなんとか維持するために、魂を細切れにしてプラスチック詰めで売り続ける。
ごく少数の資産家が豪奢を乱費し、超大多数の人々が貧困と公害に苦しむ。

「しかしそれが現実」
いや、こんなものは悪夢でしかない。この外部は確かに存在する
私たちは資本主義に支配されていないような世界をたまに味わうことができる。
愛する人との時間や、自分の作品の真価を理解してくれる顧客との出会い、親友との気の置けない談笑。
「自分が信じてきたものは、間違ってなかったんだ」と思えるような瞬間。
「生きていてよかった」と思えるような瞬間。
「過去の自分、ありがとう」と思えるような瞬間。
そして努力によって、それを長続きさせ、人々と共有することができる。
本ブログは、その努力の試みである。

世界を変えるためには、一撃で破壊するわけにはいかない。
悲観主義や虚無感は、やる気でどうにかなる問題ではない。
社会の構造そのものを変えることを目指さなければならない。
そしてそのためには、自分の身の回りから、無理のない範囲で、変えていくべきだ。
というのも、私たちは生活しているのだから。そしてこの生活を救うためにこそ世界を変えるのだから
本ブログを反資本主義的生活の発信拠点にするために、わたくし風見好日(カザミ コウジツ)は、まず我が身で、そしてできれば皆さんと一緒に、生活をデザインしていきたいと思います。
日々購入する食材、利用するサービス、電気会社、余暇の使い方などなど、入口は身の回りに無数に転がっている。
「どんな選択が資本主義社会の解体につながるのか?」という観点から、専門家の知識を収集して理論を立て、それを実際に実践してみることで、新しく気付いたことなどを反映させていく。この2つを少しずつ充実させていくことで、日々の行動から社会を根本的に変えるためのヒントを、皆さんと一緒に考えてみたいです。
誰も最初から答えを知っているわけではない。試行錯誤で探っていきます。


反・資本主義は、ただの時流にのった弱々しさや女々しさやチルアウトやお涙頂戴の同好会ではない。
また、ただの企業嫌悪や怠惰や自然回帰や現実逃避ではない。

むしろこれはロックな戦いであり、唯一誠実なダンディズムであり、お高くとまった知識人と排外的な労働者を本当に繋ぐための現場である。
これは世代交代ではない。むしろこれまで日本の資本主義社会を盛り上げてきた団塊の世代やそれ以降の人々、今まさに中間管理職や企業戦士として活躍している人々、つまるところ、「戦い」を知っている全ての人々と共に行う戦いである。
守るべきものをちゃんと守ること、そして楽しく生きること。これが我々の使命である。
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